おはなし

桃太郎(ももたろう)

桃から生まれた桃太郎が、仲間たちを引き連れ、悪い鬼をこらしめるお話。

くわしくみる

  • 文:東方明珠
  • 朗読・音楽:スズキカヒロ
  • 絵:木咲朝日

本文

むかしむかしの おはなしです。
おばあさんが かわで せんたくを していると どんぶらこっこ どんぶらこっこ。
「おやまあ、おおきな ももが ながれてきたよ」

おじいさんと ももを わってみました。
「おんぎゃあー」
げんきな おとこのこが うまれました。

ももから うまれた ももたろうは ごはんを たっぷり たべました。
ぐんぐん おおきくなって、むらで いちばん つよく なりました。

あるひ むらの たからものが おにに ぬすまれて しまいました。
「ぼくが とりかえしてくる」
ももたろうは おにがしまへ しゅっぱつします。
「これを もっておいき」
おばあさんが きびだんごを もたせてくれました。

みどりが いっぱいの もりに つきました。
くさむらから いぬが あらわれました。
「きびだんご ひとつ くださいわん」
「うん、いいよ」
いぬは なかまに なりました。
くだものの きの かげから さるが あらわれました。
「きびだんご ひとつ くださいうきー」
「うん、いいよ」
さるも なかまに なりました。
あおい そらから きじが あらわれました。
「きびだんご ひとつ くださいっぴー」
「うん、いいよ」
きじも なかまに なりました。

ももたろうは ふねに のって うみを わたりました。
「えいえいおー」
あらなみにも むかいかぜにも まけません。
とうとう おにがしまに つきました。

「たからものを かえしてもらおう!」
あおおにと みどりおにが でてきました。
「かえすもんか」
「では しょうぶだ」
ももたろうは むらの ために たたかいました。
いぬたちも だいかつやくです。
「こりゃ かなわない」
「おやぶん たすけて」
あおおにと みどりおには たまらず にげていきました。

すると、おおきな あしおとが ちかづいてきました。
「わしが あいてだ」
やってきたのは みあげるほど おおきな あかおにです。
「つよそうだわん」
いぬと さると きじは こわくなりました。
しかし ももたろうは ちがいます。
「だいじょうぶ。ぼくに いいかんがえが ある」

ももたろうは けんを ふりあげ はしりました。
「こっちだ」
みぎから こうげきしたかと おもえば、
すばやく うしろへ まわって たたかいます。
いぬたちは おおごえを あげました。
「たからを かえすわん!」
「かえすうきー!」
「かえすっぴー!」

あかおには めが まわるやら みみが いたいやらで たまりません。
とうとう こうさん しました。
「たからものは かえします。もう わるさは しません

ももたろうは たからを もって むらへ かえりました。
いぬたちも いっしょです。
「おかえり」
おじいさんも おばあさんも むらの みんなも おおよろこび でした。

くわしくみる

  • 文:東方明珠
  • 声:a-o-r music
  • 絵:ささきまゆ

本文

むかし むかーし。
おばあさんが かわへ せんたくに いきました。
どんぶらこっこ どんぶらこっこ。
むこうから おおきな ももが ながれてきました。

ももを わったら あかちゃんが うまれました。
「おんぎゃあー!」
なまえは ももたろう。

ももたろうは すくすく おおきく なりました。

あるひ わるい おにが たからものを ぬすんで いきました。

ももたろうは おに たいじに いくことに しました。
おばあさんが おいしい きびだんごを つくって くれました。
さあ、しゅっぱつ です。

いぬが やってきました。
「きびだんご ひとつ ちょうだい わん」
「うん、いいよ」
いぬは なかまに なりました。

「ぼくも ほしい うきー」
さるが やってきました。
「ぼくにも くださいっぴー」
きじも やってきました。
「うん、いいよ」
みーんな なかまに なりました。

ももたろうたちは おにがしまに つきました。
いぬと さると きじと いっしょに おおあばれ。
「ごめんなさーい。ゆるしてください」
わるい おには たからものを かえして くれました。

ももたろうは たからものを もって むらへ かえりました。
めでたし めでたし。

くわしくみる

  • 文:東方明珠
  • 声:川本知枝
  • 音楽:HiLi(こんとどぅふぇ)
  • 絵:SAKAMOTTI

本文

むかしむかしの おはなしです。
おばあさんが かわで せんたくをしていると…
どんぶらこっこ どんぶらこっこ。
「おやまあ、おおきな ももが ながれてきたよ」

いえに もってかえると、
ぱかっ!
「おんぎゃあー!」
なかから おとこのこが うまれました。

「げんきなこだねえ」
おばあさんが にこにこすると、
「ももからうまれた ももたろうだね」
おじいさんも うれしそうに いいました。

ももたろうは もりもり ごはんをたべて
ぐんぐん おおきくなりました。

あるひ むらの たからものが おにに ぬすまれてしまいました。
つよくて やさしい ももたろうは
「ぼくが とりかえしてくるよ!」
そういって、おにがしまへ いくことにしました。

「ももたろう、これを もっておいき」
おばあさんが おいしい きびだんごを
つくってくれました。

「きびだんご ひとつ くださいわん」
「うん、いいよ」
いぬが ももたろうに ついてきました。

「きびだんご ひとつ くださいうきー」
「うん、いいよ」
さるも ももたろうに ついてきました。

「きびだんご ひとつ くださいっぴー」
「うん、いいよ」
きじも ももたろうに ついてきました。

とうとう おにがしまに つきました。
「こらー、おにたち。たからものを かえすんだ!」
「かえすわん!」
「かえすうきー!」
「かえすっぴー!」
みんなで おおきなこえを だしました。

「かえせー!」
「わんわん!」
「うきーうきー!」
「ぴーぴー!」
あまりにもうるさいので、おには みみがいたくて かないません。

「やめてくれー、たからものは かえすから」
「もう わるいことを してはいけないよ」
「ごめんなさい、もうしません」
おには やくそくしました。

ももたろうは たからものをもって
むらに かえりました。
「おかえり、ももたろう」
「ありがとう、ももたろう!」
おじいさんも おばあさんも むらのみんなも とてもよろこびました。

くわしくみる

本文

むかしむかしの おはなしです。
おばあさんが かわで せんたくをしていると…
どんぶらこっこ どんぶらこっこ。
「おやまあ、おおきな ももが ながれてきたよ」

いえに もってかえると、
ぱかっ!
「おんぎゃあー!」
なかから おとこのこが うまれました。

「げんきなこだねえ」
おばあさんが にこにこすると、
「ももからうまれた ももたろうだね」
おじいさんも うれしそうに いいました。

ももたろうは もりもり ごはんをたべて
ぐんぐん おおきくなりました。

あるひ むらの たからものが おにに ぬすまれてしまいました。
つよくて やさしい ももたろうは
「ぼくが とりかえしてくるよ!」
そういって、おにがしまへ いくことにしました。

「ももたろう、これを もっておいき」
おばあさんが おいしい きびだんごを
つくってくれました。

「きびだんご ひとつ くださいわん」
「うん、いいよ」
いぬが ももたろうに ついてきました。

「きびだんご ひとつ くださいうきー」
「うん、いいよ」
さるも ももたろうに ついてきました。

「きびだんご ひとつ くださいっぴー」
「うん、いいよ」
きじも ももたろうに ついてきました。

とうとう おにがしまに つきました。
「こらー、おにたち。たからものを かえすんだ!」
「かえすわん!」
「かえすうきー!」
「かえすっぴー!」
みんなで おおきなこえを だしました。

「かえせー!」
「わんわん!」
「うきーうきー!」
「ぴーぴー!」
あまりにもうるさいので、おには みみがいたくて かないません。

「やめてくれー、たからものは かえすから」
「もう わるいことを してはいけないよ」
「ごめんなさい、もうしません」
おには やくそくしました。

ももたろうは たからものをもって
むらに かえりました。
「おかえり、ももたろう」
「ありがとう、ももたろう!」
おじいさんも おばあさんも むらのみんなも とてもよろこびました。

桃太郎のゆかりの地

愛知県犬山市の桃太郎神社など日本全国に桃太郎のゆかりの地はあります。
なかでも岡山県は名産品の吉備団子と関連があり有名です。
また、また桃太郎のモデルが古代日本の皇族「彦五十狭芹彦命」であるとされています。

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