おはなし

白雪姫

グリム童話「白雪姫」。

くわしくみる

  • 文:東方明珠
  • 声:結城ハイネ
  • 絵:紺島
  • アニメ:ゆめある

本文

むかしむかしの おはなしです。
はだが ゆきのように しろく くちびるは ばらいろ かみは つやつやの おひめさま、
しらゆきひめが うまれました。

おかあさまが しんで かわりに あたらしい おきさきが きました。
おきさきは うぬぼれやでした。
まほうの かがみに たずねます。
「かがみよ かがみ、せかいで いちばん うつくしいのは だあれ?」
「おきさきさまです」
こたえを きくと にっこり。

なんねんか たちました。
おきさきが かがみに たずねます。
「いちばん うつくしいのは?」
「しらゆきひめです」
なんてこと。
おきさきは けらいに めいれいしました。
「あのこを ころしなさい」

「かわいそうに」
けらいは ひめを もりへ にがしてやりました。
むこうから しちにんの こびとが やってきます。
ひめは わけを はなしました。
「それなら うちへ おいで」
ひめは おれいに りょうりを つくってあげました。
こびとたちは ひめが だいすきに なりました。

あるひ、おきさきは ひめが いきていると しりました。
「こんどこそ ころしてやる」
ろうばに ばけて どくりんごを もち、もりへ でかけていきました。

「おいしい りんごは いかが?」
「ありがとう」
すなおな ひめは りんごを たべました。
そして、ぱたりと たおれて しんでしまったのです。
こびとたちは ひつぎの そばで ないて くらしました。

そこへ となりの くにの おうじさまが やってきました。
「なんて きれいな ひとだ」
おうじさまは ひめに きすを しました。
すると のどに つかえた りんごが おちて、ひめが いきかえりました。
「ありがとうございます」
おうじさまは ひとめで こいに おちました。
「どうか わたしと けっこんしてください」

ふたりは となりのくにで しあわせに くらしました。
おきさきは とても くやしがりましたとさ。

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