おはなし

ペンギンのお話

ゆめあるオリジナルのペンギンのお話。

ペンギンのペンペン

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  • 絵:ささきまゆ

本文

ペンギンのペンペンはいつもおそらをみつめています。

どうしたのかな。

とんでいるとりをじっとみているのです。

おそらをとぶことができるかな。

いいえ、ペンペンにはできません。

パタパタしても

ジャンプしたって

あのおおぞらへはとどきません。

ペンペンはかなしいきもちになりました。

大丈夫。ペンペンには負けないものがあるよ。

ペンペンはたいせつなことにきがつきました。

スイスイスイ。

およぐことならだれにもまけません。

まるでおおぞらをとぶとりのようです。

ペンペンはあかるいきもちになりました。

しんぱいなんかしなくていいさ。だれにでもとくいなものがみつかるよ。

ペンちゃんとマフラー

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第1回 ペンギンのお話投稿コンテスト最優秀作品

  • 文:こぐまじゅんこ
  • 声:ninjyakyupi5(koebu)
  • 絵:大島なな

本文

ペンギンのペンちゃんは
とってもさむがり。

おとうさんもおかあさんも
つめたいこおりのうえを
すいすいすべっているのに
ペンちゃんは つめたくて
ぶるぶる ふるえています。

おかあさんが しかたなく
けいとのマフラーをあんでくれました。

マフラーをくびにまいたペンちゃんは
もう つめたいこおりも へっちゃらです。

おともだちのギンちゃんが
ペンちゃんのマフラーをみて
「かっこいいなぁ。」
と うらやましそうです。

ギンちゃんに ペンちゃんはマフラーを
かしてあげました。

すると ギンちゃんは とってもよろこんで
マフラーをくびにまいてあそんでいました。

ちょっとあそんだギンちゃんは
「あー、あつい あつい。」
とまっかなかおをして
マフラーを とってしまいました。

マフラーをとったとたんに
マフラーは つるっとすべってうみのなかに
おちてしまいました。

ペンちゃんは
「あぁ、マフラーが・・・。」
と てをのばしたけど
マフラーは うみのそこにしずんでしまいました。

しばらくすると
うみのそこから くじらさんが かおをだしました。
くじらさんのくびには マフラーがまいてあります。

「ペンちゃん ありがとう。マフラー もらったよ。」

ペンちゃんは
くじらさんが よろこんでくれてよかったなぁ
とおもいました。

ペンちゃんは
おともだちがよろこんでくれると
じぶんもうれしいんだなぁ
と きがついたのです。

ペンギンだって

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第1回 ペンギンのお話投稿コンテスト優秀作品

  • 文:三度
  • 声:しゃこら(koebu)

本文

ペンギンだって、冬はさむい。

おかあさんに、くっつきます。

ぬくぬく。ぽかぽか。いいきもち。


ペンギンだって、夏はあつい。

おかあさんと、およぎます。

すいすい。ちゃぷちゃぷ。いいきもち。


ペンギンだって、秋ははらぺこ。

おかあさんと、ごはんをたべます。

もぐもぐ。むしゃむしゃ。おなかいっぱい。


ペンギンだって、春はねむい。

おかあさんに、くっつきます。

ぬくぬく。ぽかぽか。いいきもち。


おかあさん、だいすき。

おやすみなさい。

そらのおさかな

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第1回 ペンギンのお話投稿コンテスト優秀作品

  • 文:キノウ
  • 声:もりこ(koebu)
  • 絵:moo

本文

 きょうも なんきょくのそらは とてもよいおてんきです
 ひろくてあおいそらを たくさんのとりたちがとんでいます
 ペンギンのぼうやは おかあさんペンギンにききました

「ねえねえ、おかあさん。ぼくたちペンギンは、とりなんだよね?」
おかあさんペンギンは ぼうやにやさしくこたえます
「そうよ。わたしたちペンギンは、ちゃんとしたとりですよ」

 ペンギンのぼうやは またおかあさんにきいてみました
「じゃあ、どうしておそらをとべないの?」
 ぼうやのしつもんに おかあさんペンギンは あたりまえのようにこたえました
「それはね、ぼうやもだいすきなおさかなが うみにいるからですよ」
 ペンギンのぼうやは
「そうか! そうだよね!」とうれしそうに うなずきました


 おひさまが たかいそらのてっぺんから すこしだけうごいて
 おかあさんペンギンは ぼうやにおひるねするようにいいました

 じつは ペンギンのぼうやは おひるごはんがすんでからずっと
 そらにぽっかりうかんだくもを ずっとみていたのです
 そのくもは ぼうやがじっとみていたら おいしそうな おさかなのかたちになりました

「おかあさん、みてみて! おそらにおさかながいるよ! 
 あんなにおおきなおさかな、どんなとりがたべるのかな?」

 おかあさんペンギンは まあ! とおどろいて
「じつはね、おかあさんもいまのぼうやくらいのころ、
 おかあさんのおかあさんペンギンに、おんなじことをきいたことがあるの。
 
 あのね、おそらにうかんでいるあのおさかなはね、そのままあのおおきな、
 あおいおそらが ぜーんぶたべてしまうのよ!」

 ペンギンのぼうやはびっくりして
 おかあさんペンギンに おもわずききかえします

「えっ! あんなにおおきいおさかななのに? おなかいっぱいにならないの?」
「だいじょうぶ。ほら、ごらんなさい」
 ペンギンのぼうやとおかあさんが じーっとそらをみていると
 まるで こおりがとけるように しろいおさかなのくもは
 あおいそらにすっかりたべられて なくなってしまいました

「すごい! すごいね、おかあさん」
 はしゃぐペンギンのぼうやに おかあさんペンギンは
「さあ。ぼうやもおそらもおなかいっぱい。
 おなかがいっぱいになったら、おひるねをしましょうね」
 といって こもりうたをうたってくれました

 やがて ペンギンぼうやがすっかりねむくなったころ
 そらにまた こんどはちいさな なんびきものおさかなが
 なかよくならんで およいでいきました

ねむたいペンギン

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第2回 かわいい動物のお話投稿コンテスト優秀作品

  • 文:まちこまき
  • 声:ひなはら(koebu)

本文

ぼくはねむたいペンギン。

いつもねむたいんだ。
どうしてかな。
ぼくが一番しりたいのに、みんながぼくにきいてくる。

「どうしていつもねむそうにしているの」

ぼくはそのまま、ぼくにきく。

「ぼくは、どうしていつもねむたいの。」

でもいつも、だれもおしえてくれない。

だからぼくは、あきらめて眠る。

そうすれば、だれにも、なにもきかれない。

ぼくも何も考えなくてすむんだ。





ゆめのなかでも、ねむたくなることがあるんだ。

だからそのときは、夢の中でもねむるんだ。

ぺんちゃんのかきごおり

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第1回 3才向けのおいしそうなお話投稿コンテスト優秀作品

  • 文:はなときえ
  • 声:川本知枝
  • 絵/アニメ:インターン生

本文

ペンギンのペンちゃんは、まちのかきごおりやさん。
なんきょくからはこんだ とくべつなこおりで、きょうもおいしいかきごおりをつくります。

「いらっしゃい」
いちばんのりは、しろくまにいさん。
「メロンのこおりを、くださいな」
「しゃくしゃく、ふわふわ、おいしいなあ」

つづいてきたのは、ペリカンねえさん。
「いちごのこおりが、たべたいわ」
「しゃくしゃく、ふわふわ、だあいすき」

まだまだくるよ、アザラシじいさん。
「レモンのこおり、たのんだよ」
「しゃくしゃく、ふわふわ、たまらんのう」

さいごにきたのは、ちびっ子クジラ。
「ぼくにもこおり、くださいな」

あれあれ、ぺんちゃんこまっているよ。
ざんねん、こおりはうりきれちゃった。

がっかりしょんぼり、ちびっこクジラ。

ようすをみていた、しろくまにいさん。
「ぼくのをすこし、わけたげる」

それをみていたペリカンねえさん、
「わたしのちょっぴり、おたべなさい」

すかさずアザラシじいさんも、
「わしのもひと口、おすそわけ」

メロンにいちごにレモンあじ、
あっというまに3しょくの、スペシャルこおりのできあがり。

「わーい、みんなありがとう」

ひとくちたべた、ちびっこクジラ。
「シャクシャク、ふわふわ、おいしいね。みんなでたべると、おいしいね。」

ぺんちゃんにっこり、うれしそう。
みんなにっこり、うれしそう。

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