おはなし

ラプンツェル

塔に閉じ込められた髪の毛の長い女の子のお話。
ディズニー映画でもおなじみのお話だね。

くわしくみる

  • 文:東方明珠
  • 声:川本知枝
  • 絵:ささきまゆ
  • アニメ:ゆめある
  • 原作:グリム兄弟

本文

むかしむかしの おはなしです。
こどもの いない ふうふに あかちゃんが できました。

おくさんは きゅうに となりの にわの あおあおと しげった やさい――ラプンツェルが たべたくなりました。
だんなさんは かきねを こえて とりに いきました。

「どろぼうめ」
おそろしい まじょが あらわれました。
「ぬすんだ かわりに、あかんぼうを もらっていくよ」

まじょは うまれた ばかりの おんなのこに ラプンツェルと なまえを つけ、 たかい とうへ とじこめました。

やがて ラプンツェルは きれいな むすめに なりました。
とうの くらしは さみしくて、うたを うたって すごしました。

あるひ、おうじさまが とおりかかりました。
「なんて きれいな こえだろう。あってみたい」
しかし、はしごが なくて のぼれません。

むこうから まじょが やってきました。
「ラプンツェルや、かみを さげておくれ」
すると まどから おうごんの ながい みつあみが おりてきました。
まじょは それを つかんで のぼっていきます。

「まねして みよう」
おうじさまは まじょが かえってから、ラプンツェルに あいに いきました。
おうじさまと ラプンツェルは ひとめで こいに おちました。
「いっしょに にげよう」
おうじさまが いいました。

ラプンツェルは おうじさまから もらった きぬいとで はしごを あむことに しました。

ところが、まじょに しられてしまいました。
「ゆるさないよ」
まじょは ラプンツェルの かみを じょきんと きって、はしごと いっしょに まどから すてました。
もう おうじさまとは あえません。

「そんなの いや」
ラプンツェルは ゆうきを だして まどから とびおりました。

ふしぎなことに やさしい かぜが ふき、けが ひとつなく じめんに おりられました。

ラプンツェルは おうじさまと けっこんし、しあわせに くらしました。
まじょは たかい とうから でられなくなった そうです。

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