おはなし

十二支のはじまり(じゅうにしのはじまり)

みんなが知っている昔話「十二支のはじまり」。

くわしくみる

  • 文:東方明珠
  • 声:kotoha
  • 絵:榎本はいほ

本文

むかしむかしの おはなしです。
かみさまが どうぶつたちに いいました。
「しょうがつの あさ わしの いえへ きたもの から
 じゅうにの としを やろう」

「ぼくは あしが おそいから」
うしは ほしが きらきら かがやく じかんに しゅっぱつ しました。
ねずみが こっそりと うしの あたまに かくれました。
かみさまの いえに ついた しゅんかん、
「おいらが いちばん」
ねずみは ぴょんと とびおりました。
うしは にばんに なりました。

とらと うさぎは ひのでと ともに はしりだしました。
とらは さんばん、うさぎは よんばんです。
「うしに まけたのが くやしい」
とらは うしを みると かみつくように なりました。

たつと へびが つきました。
「おさきに どうぞ」
へびが ゆずったので、たつが ごばん、へびが ろくばんに なりました。

うまは みちくさを くいすぎて ななばんめ、
ひつじは みちに まよって はちばんめ でした。

さると いぬは はしりながら おおげんか。
「こけー、けんかは やめなさい」
にわとりが あいだに はいりました。
そこで さる、にわとり、いぬの じゅんばんに なりました。
さいごに いのししが ついて、じゅうにしが きまりました。

いちがつ ふつかの あさ、ねこが やってきました。
かみさまは あきれて いいました。
「かけっこは きのうだぞ。かおを あらって でなおしてこい」
ねこは びっくり。
「ねずみに だまされた にゃあ」
ねずみが うそを おしえたのでした。

それからというもの ねこは しょっちゅう かおを あらい
ねずみを おいかけるように なりました。

くわしくみる

  • 文:東方明珠
  • 声:得本綾(コトリボイス)
  • 絵/アニメ:夢山イラスト

本文

むかしむかしの おはなしです。
かみさまが どうぶつたちに いいました。
「しょうがつの あさ わしの いえへ きたもの から
 じゅうにの としを やろう」

「ぼくは あしが おそいから」
うしは ほしが きらきら かがやく じかんに しゅっぱつ しました。
ねずみが こっそりと うしの あたまに かくれました。
かみさまの いえに ついた しゅんかん、
「おいらが いちばん」
ねずみは ぴょんと とびおりました。
うしは にばんに なりました。

とらと うさぎは ひのでと ともに はしりだしました。
とらは さんばん、うさぎは よんばんです。
「うしに まけたのが くやしい」
とらは うしを みると かみつくように なりました。

たつと へびが つきました。
「おさきに どうぞ」
へびが ゆずったので、たつが ごばん、へびが ろくばんに なりました。

うまは みちくさを くいすぎて ななばんめ、
ひつじは みちに まよって はちばんめ でした。

さると いぬは はしりながら おおげんか。
「こけー、けんかは やめなさい」
にわとりが あいだに はいりました。
そこで さる、にわとり、いぬの じゅんばんに なりました。
さいごに いのししが ついて、じゅうにしが きまりました。

いちがつ ふつかの あさ、ねこが やってきました。
かみさまは あきれて いいました。
「かけっこは きのうだぞ。かおを あらって でなおしてこい」
ねこは びっくり。
「ねずみに だまされた にゃあ」
ねずみが うそを おしえたのでした。

それからというもの ねこは しょっちゅう かおを あらい
ねずみを おいかけるように なりました。

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