じろうとおにのつの

2016.11.25 11:44【こぐまじゅんこ】

 じろうは、五さい。おとうさんとおかあさんは、竹であんだかごをうりに町に行きました。じろうは、ばあさまとるすばんです。夕ごはんをたべたあと、ばあさまが、きゅうにはらをかかえてうなりだしました。じろうは、あわててかけだしました。町の病院にくすりをもらいに行くのです。とちゅうで、おにに会いました。頭には、大きなつのが二本はえています。おには、じろうをみると、べろりとしたなめずりをしました。じろうは、おそろしくて、がたがたふるえました。ふと、前にばあさまが言っていたことを思い出しました。「ええか、じろう。おににあったら、とにかくつのをひっこぬかせろ。つのがなくなったおには、家来になるからのう。」じろうは、おにに言いました。「カタツムリみたいに、つのをひっこめてみろ!」おには、「カタツムリにできて、わしにできないことはない。」と言うと、息をとめたりはいたりしています。じろうが、「できないじゃないか。なさけないなぁ。」と言うと、おには、「えーい、ひっこぬいたほうがはやいわ!」とじぶんで、つのをひきぬいてしまった。とたんに、おにが、「わたしは、じろうさまの家来です。なんでもおもうしつけください。」と言うではありませんか。「ばあさまを元気にしてくれ。」と、じろうが言うと、おには、野草をせんじて、ばあさまにのませました。ばあさまは、すっかり元気になりました。

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