ごんぎつね(ごん狐)新美南吉の童話-日本の昔話

保護者の方へ

新美南吉の童話、「ごんぎつね(ごん狐)」 の動く絵本です。
イタズラ好きなキツネと兵十という青年とのお話です。
最後は、少し悲しい結末ですが、親子で一緒に「登場キャラの心情」について語り合いましょう。

[物語の背景] Wikipediaより
この物語の舞台である愛知県半田市は、南吉の出生地である。南吉が、この物語を執筆したのは、わずか17歳(1930年)の時であった。この物語は、彼が幼少のころに聞かされた口伝を基に創作された。南吉は4歳で母を亡くしており、孤独でいたずら好きな狐の話が深く影響を与えたとされている。

[ごんの秋まつり]
毎年秋(9月中旬から10月上旬)に愛知県半田市で「ごんの秋まつり」が開催されます。 南吉も歩いた矢勝川で300万本の彼岸花が咲き誇ります。
「ごんの秋まつり」ホームページ

本文

むかしむかしの おはなしです。
あるところに、ひとりぼっちの こぎつねが いました。
なまえを ごん といいました。

あるひのこと、
ひょうじゅう という わかものが
かわに あみを しかけているのを みつけました。
かわのなかに きらりと ひかるものが あります。
「うなぎが かかっている!」
ごんは いたずらしたくて うずうず しました。

ひょうじゅうが うしろを むいたすきに、
えいやっ、と、うなぎを ぜんぶ にがしてしまいます。
ごんは にげました。
ひょうじゅうが、おいかけてくると おもったからです。
でも、
「びょうきの おっかさんに あげる うなぎだったのに」
ひょうじゅうは ないていました。
「なんだって?」
いつもは たのしい いたずらが、
きょうは ぜんぜん たのしく なくなりました。

しばらくして、ひょうじゅうの おっかさんが しんだと ききました。
「ひょうじゅうも、おいらと おんなじ、ひとりぼっちに なったのか」
ごんの むねは しくしく いたみました。
「あんないたずら、しなきゃよかったなあ」

ごんは やまで くりを ひろい、
ひょうじゅうの いえへ とどけました。
だれにも きづかれないように こっそりと うらぐちに おいてかえりました。

つぎのひも、そのつぎのひも、ごんは くりを とどけます。
ときには、おおきな まつたけも つんで いきました。

そんなあるひ、
ごんは、ひょうじゅうに みつかってしまいました。
「あいつは、うなぎを だいなしにした、ごんぎつねだな」
ひょうじゅうは てっぽうを かまえました。
「きっと また いたずらをしに きたのに ちがいない」

ひょうじゅうは どん、と てっぽうを うちました。
ごんは ばたりと たおれます。
ごんの かかえていた くりが、ばらばらと じめんに ころがりました。

ひょうじゅうは びっくりして さけびました。
「ごん、おまえだったのか。いつも くりを くれたのは」
ごんは ぐったりしながら うなずきます。
ごんの あしからは、まっかな ちが ながれていました。

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作った人

・イラスト:ms-work
・文章:東方明珠
・朗読:川本知枝
・原作:新美南吉

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